富士登山
小雨降る五合目。私は、車を降りると、心なしか空気が薄く感じられ、息苦しさを覚えました。
観光地となっている五合目では、どこを見ても外国人が目に入ったのですが、その中の一人の外国人は、肌寒さに負けず、ハーフパンツ姿に日の丸八巻という、ふざけた格好のまま、登山口に向かったのです…。
…。
…。
日本一の富士山ということで、私は、結構気合い入れてきたのに、あんな格好でいいのか…。
私の同僚たちも、同じことを感じたに違いありません。
私たちは、そんなこんなで、登り始めました。
すると、やっぱり富士山は強敵だったのです。私たちは、間もなく、あの外国人に追いついたのですが、直ぐに折り返して降りていきました。
晴れていると、少しは暖かいのかもしれませんが、あいにく、その日は、雨は降るし、風は吹くし、かなり厳しいコンディションでした。流石に、富士山をなめすぎです。私は、聞こえないように、鼻で笑ってやりました。
とかいうことがありながら、やっと六合目に到着です。私は、空気が薄いというのを初めて体験しましたが、これが、結構辛く、驚きでした。
すぐそこの距離でも、無理すると、すぐに息がきれてしまうのです。私たちは、励ましあいながら、なんとか七合目付近の山小屋にたどり着きました。
すると、山小屋のおじさんは、「これ以上は、登ってもしょうがないよ。」と言ってきたのです。
どうやら、せっかく登っても、曇って景色は見えないし、この天候では危険だよということらしいのです。
そして、私たちは、苦渋の選択で引き返すことにしました。今回の登山のキーワードは、「無理せず安全第一」だったからです。大人の判断でした。おそらく、私たちが学生のときに同じ状況だったら、無理してでも登ってたのではないかと思います。もしかしたら、仲間から、高山病の人が出ていたかもしれません。
富士山は逃げませんからね。閉山になる前に、きっちり準備して、計画立てて、リベンジできればいいなと思います。
天気予報もちゃんと調べて、晴れた日にね。
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